印鑑白書
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印材

印鑑をご購入される際、一番迷われるのが印材選びだと思います。いわゆるハンコそのものを印章といいますが、その印章の何も彫っていないものを印材といいます。ちなみに「印鑑」とは、ハンコを押した印影のことで、印鑑証明は、印影について証明しているということです。ここでは、印材選びの選択基準を載せてみました。
 
朱肉のノリ具合や、印鑑の押しやすさ
印材のきめが細かいほど、捺印時のにじみは少なく、より鮮明な印影ではんこを押すことができます。  
印面が欠けにくい、硬度を保っているか
良い印材を使っていても、チタン以外の印鑑は天然のもので作られているので、欠ける可能性があります。そのため、できるだけ欠けにくい印材を選ぶことが重要になります。もし実印や銀行印などの登録されている印鑑の印面が欠けたりすると、新しい印鑑を購入するか、はんこ屋さんに再彫刻してもらい、再登録の手続きをしなければなりません。では、硬ければ硬いほど欠けにくいのかと言うと、そういう訳でもありません。硬度が低いともろくなったりする場合がありますが、逆に硬度が高い天然印材だと、ぶつけたりすると欠けやすいという欠点もあります。  
自分の好み・人気度・値段
印鑑の押しやすさや欠けにくいものなど、ある程度ご購入される印材が絞れたら、最後は用途や好み、人気や値段など印鑑としての機能とは関係ない部分での、自分の好みに合った印材選びをしましょう。「高級感溢れるもの」や「はんこの見た目」で選んだり、または「てごろなお値段」や「人気のはんこ」など、自分の好み、予算の状況、流行りなどで印材を選んでみるのもひとつの選択方法です。  

印材の種類

黒水牛
 

水牛の角を加工し、漆黒に染めたものです。比較的安価な割には粘りがあって丈夫で、登録印や使用頻度の高い印鑑など一般に全ての種類の印章に適しています。しかし乾燥に弱く、ひび割れなどを起こしやすい印材でもあります。象牙ほど長期利用には向かない印材で、5年・10年以上の長い間放置しておくと「虫」に食われる事もあります。1、2年で虫に食われるようなことはありませんが、念のために「防虫剤」の使用をすすめます。中心部になるほど組織が緻密で丈夫なので、角の中心部で採った芯持ち材を使用することが望ましいとされています。
天然の素材ため、印鑑はケースに入れて大切に保管してください。太陽光や照明の下に長時間あたると、乾燥してヒビが入ることがあります。また、キャップ付きの印鑑を使用している場合は、キャップが取れにくくなることがあるため、冷蔵庫などに入れて印鑑を冷やすと元の固さに戻る場合があります。

蘭水牛角
水牛の角を加工した、白っぽいあめ色をした美しい印材です。美的感覚に優れ、彫刻しやすい素材のひとつで実印や銀行印に適しています。黒水牛と同じく、中心部になるほど組織が緻密で丈夫なので、角の中心部で採った芯持ち材を使用することが望ましいとされています。また、白に近い模様のものほど高価になるため、模様の出方によってて価格が大きく違うのも特長のひとつと言えます。黒水牛と同じく、蘭水牛角も天然の素材ため、印鑑はケースに入れて大切に保管してください。

薩摩本柘

 

柘は植物由来の素材で、昔から良く使われている最も一般的な印材です。柘には品質別に大きく区別すると「薩摩本柘」と「柘」の2種類があります。柘は伊豆・三宅島・鹿児島等国産のツゲの木を使用した物を「薩摩本柘」、タイ周辺から輸入した物を「柘」又は「シャム柘」と呼びます。「薩摩本柘」は同じ柘材の中で最も品質が高く、経年変化も少ない印材です。その質感は通常の「柘」と比較すると歴然としています。「薩摩本柘」は高級印材でありつつ他の印材と比べて最も安価で、木目の美しさが魅力な印材です。
ただし木製のため、「柘」より高級な「薩摩本柘」であっても長期間のご使用の場合、朱肉の成分(水分)により枠がもろくなる場合があり登録印として長期間使用する場合はあまり向いておりません。ご使用後、朱肉を良くふき取るように心がけると長持ちします。

彩樺
       

 

彩樺(サイカ)は、北方寒冷地で産出される真樺とフェノールレシン(樹脂)を高圧加熱処理した半人工印材です。伸縮やヒビ割れが少なく、硬度に優れ自然にでたかのような木目で柘植よりも渋い雰囲気を持っています。彩樺は製造過程で特殊な加工を施されてはおりますが、原料が木製の為、ご使用後は朱肉を良くふき取るように心がけると長持ちします。

アグニ

アグニの素材は、北海道産の樺の木をリンゴの皮をむくように薄くスライスした単板に、フェノール樹脂を真空含浸させ、必要な厚みに積み重ねて熱圧成形したもので、天然木よりも耐久に優れ、ほとんど変形しません。通常「積層強化木」と呼ばれています。アグニは製造過程で特殊な加工を施されてはおりますが、原料が木製の為、ご使用後は朱肉を良くふき取るように心がけると長持ちします。

楓(かえで)は変形しない・欠けにくい特徴を持つ印材です。楓の素材は、北海道産「板屋楓」の間伐材とカナダ政府の計画的管理の下で伐採された カナダ産「ハードメイプル」を小さくカットした後、無害の樹脂を浸透させ加工しています。楓は製造過程で特殊な加工を施されてはおりますが、原料が木製の為、ご使用後は朱肉を良くふき取るように心がけると長持ちします。

本象牙

大変有名な高級印材で素材は象の牙(上あごの門歯)です。印鑑に使用される素材(印材)の中でも昔から高い品質と人気があります。耐久性・光沢・重量感に優れ、朱肉とのなじみもよく印影が鮮明に写ります。使うほどに風格が出るので長期利用に向いています。現在、象牙印鑑を取り扱うためには通産省の認可が必要になっています。正規販売店でお買い求めの象牙には、必ず「象牙認定書」が付属します。象牙は硬いゆえ、に大切に扱わないと少しぶつけただけでも細かい部分が欠ける事がありますのでご注意ください。天然素材ですから直射日光などに当たるとヒビが入る場合があります。ケースに入れて大切に保管するように注意してください。

チタン

 

チタン金属は、宇宙工学に欠かせない先進のマテリアル超金属として活躍しています。チタンと言うと軽いイメージがありますが、印鑑は軽すぎても、重すぎても不便です。そう言う意味でも程良い重さがあり高級感もあります。軽く、強く、錆びない究極の素材なのです。チタン以外は、すべて生物由来の素材ですので、まず根本的に素材の良し悪しがあります。象牙や水牛、柘植(つげ)などの天然印材は、きめが粗く、捺印時のにじみは避けられないものでした。これに比べ、純チタンは粒子そのものが超微粒で、印材に最適なのです。表面が素晴らしく滑らかで朱肉のノリは均一な為、捺印時の曲がりがなく、表面がぴたりと紙面に接触するため、より鮮明な印影が得られます。
チタンは天然素材と違い、半永久的に印鑑としての機能を維持してくれます。ただいくら強固な印材とはいえ落下による凹みの可能性はありますので落とさないようにケースに入れて大切に保管してください。

シープホーン
ヤギに似た哺乳類の持つ渦巻状の角から作られる印材です。ベッコウのような透明感をもったアメ色をしています。古くから装飾品に使われていましたが、朱肉との相性も良く、最近女性にも人気の印材です。天然の素材ため、印鑑はケースに入れて大切に保管してください。              
マンモス
アラスカやシベリアの約3万年前の永久凍土の中から発掘された本物のマンモスの牙です。古代のロマンを感じられる貴重な一品です。素材の質は、象牙とほとんどかわりません。ロシア科学アカデミー公式産地証明書が付きます。マンモスも硬いゆえに、大切に扱わないと少しぶつけただけでも細かい部分が欠ける事がありますのでご注意ください。天然素材ですから直射日光などに当たるとヒビが入る場合があります。ケースに入れて大切に保管するように注意してください。

Last update:2017/1/25

    
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